九州の玄関口として知られる福岡県は、歴史ある神社仏閣から近代的なショッピング施設、豊かな自然が織りなす絶景まで、多彩な魅力があふれるエリア。しかし、見どころが多すぎて「1泊2日でどこを回ればいいか分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。本記事では、初めての福岡旅行でも効率よく満喫できる、目的別の「1泊2日観光モデルコース」を厳選してご紹介します。

福岡での1泊2日の旅行を存分に楽しむためには、移動時間を考慮してエリアごとに観光スポットをまとめるのがコツです。博多や天神を中心とした王道の市内観光から、レンタカーを利用した太宰府・糸島への絶景ドライブ、そして大正ロマン漂う北九州・門司港エリアまで、3つの異なる魅力を持つモデルコースをご提案します。

コース1:博多・天神エリアを満喫!王道の福岡市内観光モデルコース

福岡市内の主要スポットを電車やバスで効率よく巡る、初めての福岡旅行にぴったりのコース。歴史ある神社から最新スポット、夜の屋台まで網羅します。

1日目-1 博多の総鎮守でパワーをチャージ!「櫛田神社」

博多の総鎮守として「お櫛田さん」の愛称で地元から親しまれている櫛田神社は、博多観光のスタートにふさわしい名所です。伊勢松坂の櫛田神社を勧進したと伝わり、不老長寿や商売繁盛のご利益があるとされています。境内には、博多の夏の風物詩「博多祇園山笠」の大迫力の飾り山笠が一年中展示されており、いつでも祭りの熱気を体感することが可能。また、樹齢1000年以上とも言われる御神木「櫛田の銀杏」も見逃せないパワースポットとして人気を集めています。

施設名櫛田神社
住所福岡県福岡市博多区上川端町1-41
アクセス地下鉄「櫛田神社前駅」から徒歩約2分「中洲川端駅」「祇園駅」から徒歩約5分
拝観時間4:00~22:00(社務 9:00~17:00)
料金無料

1日目-2 エンタメとショッピングの融合空間「キャナルシティ博多」

櫛田神社での参拝後は、すぐ近くにある大型複合商業施設「キャナルシティ博多」へ足を運びましょう。施設内には運河(キャナル)が流れ、曲線的でカラフルな建物が目を引くエンターテインメント空間が広がります。ショッピングはもちろん、福岡の美味しいグルメやスイーツも堪能できるのが特徴。中央の「サンプラザステージ」では、音楽に合わせて水が踊る大迫力の噴水ショーが毎日開催されており、訪れる人々を楽しませてくれます。お土産探しやランチタイムの休憩に最適です。

施設名キャナルシティ博多
住所福岡県福岡市博多区住吉1-2
アクセスJR「博多駅」から徒歩約10分、西鉄バス「キャナルシティ博多前」から徒歩約2分
営業時間ショップ 10:00~21:00 レストラン 11:00~23:00(店舗により異なる)
料金入場無料

1日目-3 ディープな福岡の夜に酔いしれる「中洲屋台街」

中州の屋台

夜の帳が下りたら、九州最大の歓楽街・中洲へ繰り出します。那珂川沿いにネオンが輝き、福岡名物である100軒以上の屋台がズラリと並ぶ光景は圧巻。定番の博多ラーメンはもちろん、アツアツのおでんやもつ鍋、焼き鳥、さらにはフレンチや多国籍料理まで、多彩なジャンルのグルメを味わえます。店主や隣り合ったお客さんとの距離が近く、アットホームな雰囲気の中で会話が弾むのが屋台最大の醍醐味。美味しいお酒とともに、福岡ならではのディープな時間を満喫してください。

施設名中洲屋台街
住所福岡県福岡市博多区 中洲・那珂川沿い
アクセス地下鉄「中洲川端駅」からすぐ
営業時間18:00頃~翌1:00頃(店舗により異なる)
料金店舗・メニューにより異なる

2日目-1 地上123mからの絶景パノラマ空中散歩「福岡タワー」

福岡タワー

2日目の朝は、海浜タワーとしては日本一の全長234mを誇る福岡タワーからスタート。約8,000枚のハーフミラーで覆われた正三角形のシャープな外観は「ミラーセイル」と呼ばれ、街のシンボルとして愛されています。地上123mの最上階展望室からは、福岡の市街地や美しい博多湾を360度の大パノラマで一望することが可能。「恋人の聖地」にも認定されており、永遠の愛を誓う「誓いのフェンス」にはたくさんの南京錠が掛けられています。青い空と海が広がる爽快な景色を楽しみましょう。

施設名福岡タワー
住所福岡県福岡市早良区百道浜2-3-26
アクセス西鉄バス「福岡タワー南口」から徒歩約2分、地下鉄「西新駅」から徒歩約20分
営業時間9:30~22:00(最終入館21:30)
料金大人 800円

2日目-2 水と緑が織りなす市民のオアシスでリラックス「大濠公園」

福岡タワーから移動し、福岡市民のオアシスとして親しまれている大濠公園へ向かいます。かつて福岡城の外堀として機能していた入り江を整備し、中国の西湖をモデルに造られた美しい水景公園。広大な敷地の半分近くを大きな池が占め、池に浮かぶ島々を橋で渡りながら散策を楽しんだり、貸しボートで水上からの景色を満喫したりとのんびりとした時間を過ごせます。園内には美術館や日本庭園、おしゃれなカフェも点在しており、旅の締めくくりに心地よいひとときを提供してくれます。

施設名大濠公園
住所福岡県福岡市中央区大濠公園1-2
アクセス地下鉄「大濠公園駅」または「唐人町駅」から徒歩約7分
営業時間散策自由
料金無料(一部施設は有料)

コース2:歴史と絶景を満喫!太宰府・糸島ドライブモデルコース

レンタカーを利用して、歴史の息づく太宰府エリアと、海沿いのおしゃれな絶景スポットが点在する糸島エリアを巡るコース。

1日目-1 令和ゆかりの地で歴史とグルメを満喫「太宰府天満宮」

太宰府天満宮

学問の神様として有名な菅原道真公を祀り、全国の天満宮の総本宮として信仰を集める太宰府天満宮。「令和」ゆかりの地としても注目を集めており、国内外から多くの参拝客が訪れます。境内には、道真公を慕って一夜にして飛んできたと伝わる御神木「飛梅」をはじめ、約6,000本もの梅の木が植樹された屈指の花の名所。参拝後は、参道に並ぶお店で名物「梅ヶ枝餅」の食べ歩きを楽しんだり、隈研吾氏が設計したスタイリッシュなスターバックスで休憩したりと、歴史とグルメを存分に堪能できます。

施設名太宰府天満宮
住所福岡県太宰府市宰府4-7-1
アクセス西鉄電車「太宰府駅」から徒歩約5分
開門時間春分の日~秋分の日前日は6:00、それ以外は6:30
閉門時間季節により異なる(18:30~19:30)

1日目-2 アジアの歴史を五感で体験するミュージアム「九州国立博物館」

太宰府天満宮のすぐ隣に位置する九州国立博物館は、日本で4番目に新設された国立博物館です。「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」という独自のコンセプトのもと、古くからアジア諸国との交流の窓口であった九州ならではの歴史的資料を展示しています。1階にはアジア各国の文化を五感で体験できる無料展示室「あじっぱ」があり、子供から大人まで楽しく異文化に触れることが可能。太宰府天満宮からのアクセスには、虹色の光のトンネルを通るエスカレーターも便利です。

施設名九州国立博物館
住所福岡県太宰府市石坂4-7-2
アクセス西鉄「太宰府駅」から徒歩約10分
営業時間9:30~17:00(入館は16:30まで)
料金大人 700円

2日目-1 白い鳥居と海が織りなす奇跡の絶景「桜井二見ヶ浦(夫婦岩)」

2日目は美しい海岸線が続く糸島半島へドライブ。「日本の夕陽百選」や「日本の渚百選」にも選ばれている桜井二見ヶ浦は、玄界灘に面した糸島を代表する絶景スポットです。海中に真っ白な大鳥居が立ち、その奥には大注連縄でしっかりと結ばれた夫婦岩が仲良く並んでおり、縁結びや夫婦円満のシンボルとして親しまれています。青い海とのコントラストは息を呑むほどの美しさで、SNS映えする写真が撮れること間違いなし。サンセットロード沿いにはおしゃれなカフェも多く、リゾート気分を満喫できます。

施設名桜井二見ヶ浦(夫婦岩)
住所福岡県糸島市志摩桜井
アクセス西九州自動車道「前原IC」から車で約25分
営業時間見学自由
料金無料

2日目-2 マイナスイオンたっぷりの癒やし空間「白糸の滝」

白糸の滝

糸島の絶景を楽しんだ後は、自然のマイナスイオンで癒やされる白糸の滝へ向かいます。標高900mの羽金山の中腹に位置し、福岡県指定の名勝として保護されています。落差約24mの岩肌を、真っ白な飛沫を上げて絹糸のように滑らかに流れ落ちる優美な姿が最大の魅力。初夏にかけては約10万本ものあじさいが咲き乱れ、秋には美しい紅葉が広がるなど、四季折々の表情を見せてくれます。周辺の「ふれあいの里」では、ヤマメ釣りや名物のそうめん流しなどを楽しむことができ、大自然の中でリフレッシュするのに最適です。

施設名白糸の滝
住所福岡県糸島市白糸460-6
アクセスJR「筑前前原駅」からタクシーで約30分、西九州自動車道「前原IC」から車で約20分
営業時間9:00~17:00(7・8月は18:00まで)
料金見学無料

コース3:レトロな街並みと絶景夜景!北九州・門司港モデルコース

本州と九州を隔てる関門海峡を有する北九州エリアを巡るコース。ノスタルジックな港町と、全国有数の美しい夜景を満喫できます。

1日目-1 大正ロマンあふれるノスタルジックな港町「門司港レトロ」

門司港レトロ

明治初期から大正時代にかけて国際貿易港として繁栄し、日本の近代化を支えた門司港。現在でも当時の面影を色濃く残す赤煉瓦造りの洋館などが点在し、ノスタルジックな街並みを形成しています。国の重要文化財であるネオルネサンス様式の「JR門司港駅」や、アインシュタインが宿泊した「旧門司三井倶楽部」などを巡りながら、大正ロマンあふれる歴史散策がおすすめ。港町ならではのグルメも見逃せず、チーズと卵を乗せてこんがりと焼き上げた名物「焼きカレー」の専門店が多数立ち並んでいるためランチでぜひ味わってみてください。

施設名門司港レトロ
住所福岡県北九州市門司区港町
アクセスJR「門司港駅」から徒歩すぐ
営業時間店舗・施設により異なる
料金散策無料(一部施設は有料)

1日目-2 鉄道ファン必見!迫力満点の体験型施設「九州鉄道記念館」

門司港レトロ散策と併せて訪れたいのが、九州鉄道の歴史を楽しく学べる九州鉄道記念館。かつての九州鉄道本社の赤煉瓦ビルを本館として活用しており、ノスタルジックな外観が目を引きます。屋外の車両展示場には、九州で実際に活躍した歴代の蒸気機関車や人気寝台列車などの実物車両がズラリと並び、鉄道ファンならずともワクワクする空間が広がります。本館内では、精巧なジオラマが走るパノラマ模型や、運転士気分を味わえるシミュレーターなどが用意されており、子供から大人まで幅広い世代が夢中になって楽しめる体験型ミュージアムです。

施設名九州鉄道記念館
住所福岡県北九州市門司区清滝2-3-29
アクセスJR「門司港駅」から徒歩約3分
営業時間9:00~17:00(入館は16:30まで)
料金大人 300円、中学生以下 150円

1日目-3 100億ドルのきらめき!新日本三大夜景に感動「皿倉山」

皿倉山

北九州の夜は、標高622mの高さを誇る皿倉山からの夜景鑑賞がハイライトです。山頂までは、全面ガラス張りのケーブルカーとスロープカーを乗り継いで、景色を楽しみながら快適にアクセスできます。展望台から見下ろす大パノラマは、「新日本三大夜景」に選出されたほどの圧倒的な美しさ。眼下に広がる北九州の工場地帯や関門海峡、市街地のきらめく光景は、まるで宝石箱をひっくり返したかのような「100億ドルの夜景」と称賛されています。天空ドームなどもあり、ロマンチックなひとときを過ごせます。

施設名皿倉山(ケーブルカー・展望台)
住所福岡県北九州市八幡東区大字尾倉1481-1
アクセスJR「八幡駅」から無料シャトルバス、または徒歩で山麓駅へ
営業時間10:00~22:00(時期により異なる)
料金ケーブルカー・スロープカー往復:大人 1,230円

2日目-1 珍しい唐造りの天守閣がそびえる北九州のシンボル「小倉城」

2日目は北九州市の中心地・小倉へ。1569年の毛利氏による築城がルーツとされ、後に細川忠興によって完成された小倉城は街のシンボル的存在です。4階よりも5階の平面が広くなっている全国的にも珍しい「唐造り」と呼ばれる建築様式を採用した天守閣が最大の特徴。城内は小倉の歴史や文化を楽しく学べる展示施設となっており、礼儀作法をテーマにした展示なども見どころです。最上階の展望ゾーンからは、小倉の市街地をぐるりと見渡すことが可能。周辺の勝山公園は桜の名所として知られ、四季折々の景観を楽しめます。

施設名小倉城
住所福岡県北九州市小倉北区城内2-1
アクセスJR「小倉駅」から徒歩約15分、JR「西小倉駅」から徒歩約10分
営業時間4~10月 9:00~20:00 11~3月 9:00~19:00
料金一般 350円

2日目-2 昭和の熱気が残るディープな台所「旦過市場」

小倉城の歴史に触れた後は、北九州の台所と呼ばれる「旦過市場(たんがいちば)」でご当地グルメを満喫しましょう。大正時代から続くレトロな雰囲気の市場には、鮮魚や青果、精肉、お惣菜など約120軒もの店舗がひしめき合っています。見逃せないのは、サバやイワシを独自のぬかみそでじっくり煮込んだ郷土料理「ぬかみそ炊き」。また、白ご飯を購入し、市場内で好きなお惣菜や刺身を乗せて自分だけのオリジナル丼を作る「大學丼」も名物として大人気です。昭和の香りが色濃く残る活気あふれる通りを歩きながら、ローカルな味を楽しんでください。

施設名旦過市場
住所福岡県北九州市小倉北区魚町
アクセス北九州モノレール「旦過駅」から徒歩すぐ、JR「小倉駅」から徒歩約10分
営業時間店舗により異なる
定休日日曜・祝日休みの店舗が多い

まとめ

本記事では、福岡の魅力を存分に味わえる「1泊2日の観光モデルコース」をエリア別にご紹介しました。屋台などの食文化を満喫できる福岡市内コースから、歴史ある天満宮と海辺の絶景を巡る太宰府・糸島ドライブコース、さらに大正ロマンと「100億ドルの夜景」に酔いしれる北九州・門司港コースまで、福岡県には何度訪れても飽きない見どころが揃っています。移動手段や旅の目的に合わせてコースを組み合わせることで、より充実した旅行プランが完成するはずです。本記事を参考に、素晴らしい福岡旅行を計画してみてください。